むらさきのゆかり
貴重な記録本をいただきました。
2014年に発行された「むらさきのゆかり」
発行:天藤製薬株式会社
天藤製薬株式会社の創業者は、
大正10年に痔の薬であるボラギノールを製造販売されました。
当時のボラギノールの主成分は紫根。
紫根はムラサキという植物の根を乾燥させたものです。
ボラギノールはムラサキの科のラテン名Boraginaceaeから命名されたそうです。
現在薬局で購入できる第二類医薬品である内服ボラギノールEPには、
3種の生薬エキス(ボタンピエキス、セイヨウトチノキ種子エキス、シコン水製エキス)が配合されています。
ボラギノールとともに歩み続けた天藤製薬株式会社の
100年の歴史の重みを感じるとともに、
100年経った今も尚、支持される製品をつくり続けることは
企業努力の賜物であると想像します。
紫根の原料となるムラサキという植物は絶滅危惧種に指定されています。
栽培が非常に難しいため、ムラサキを絶やさないという使命のもと、
ムラサキの栽培記録をまとめられたものが「むらさきのゆかり」という記録本であり、
天藤製薬株式会社様とご縁のある方から譲っていただきました。
ムラサキの栽培に関する貴重な記録のみならず、
ムラサキの魅力が記された資料が満載です。
薬の原料としても染物の原料としても使用される貴重なムラサキの根。
ムラサキに魅了された人々の熱い想いが込められています。
高貴な天然の紫の色は人々のハートをつかんでくれます。
私は女性の心をときめかせてくれる、紫の色がとても好きです。
「むらさきの雲」には、成分として貴重な国内産のムラサキを原料とした
ムラサキの根エキスが含まれており、
生薬としての成分はもちろんのこと、天然のムラサキが与えてくれる紫の色も美しいです。
「むらさきの雲」を手にとっていただき、ムラサキの魅力を感じて下さい。